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百姓診断士の農楽堂

外資系企業を辞め、百姓を目指す、診断士のタマゴが書くブログ

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林 英亮

Author:林 英亮
「茶林農園」代表。
(代表というか今のところ私以外に従業員はいないのですが。)
農業を通していろんな人を幸せにしたいと思っています。

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2013.02
02
Category : 農業
しばらく疎かになっていた勉強会のレビューのアップです。

今回はインドネシアからの研修生、タタン君の発表。日本に農業研修にきて三年目、今春には帰国してインドネシアで新しいスタートをきる彼が卒業研究として取り組んだのが、
「日本の果物販売方法の研究」
です。

彼は私と同時期に同じ農家さんのところで研修を始めた、いわゆる私の同期生です。

これまで全く農業に携わったことがなく、始まったばかりの農業研修にドキドキワクワクしていた私、そして初めての海外研修でほとんど日本語が分からない状態で日本にきて三年間の農業研修の始まりにドキドキワクワクしていたタタン君。

三年経って、私は新規就農を果たし、タタン君はいよいよインドネシアに帰って新しいスタートをきろうとしています。

何とも感慨深いです…。

さて、そんなタタン君はインドネシアに帰って、ヤシの実やドリアンを生産・販売する果樹農家を目指すということで、日本とインドネシアの果物の販売方法の違いを研修しました。

インドネシアでは果樹農家が自分で収穫して市場に販売することはほとんどないそうです。

買取人と呼ばれる人たちが手配した収穫人が果樹農家の所有する果樹を収穫し、それを買取人が市場に運び販売する。

価格交渉は買取人によって行われ、結果として果樹農家にはほとんどお金が残らない状況のようです。また、消費者はその果物がどこから来たのか、品質の良い果物なのか、それらを知ることができず国内産の果物の評価が低くなっているとのことでした。

タタン君は日本での様々な販売方法にお驚きを覚えたそうです。

農家自らが市場で販売したり、インターネットを活用して直接個人客に販売したり、観光農園を開いてお客さまに直接農園に来てもらい果物を販売したり…。

これらの多様な販売方法を通して農家が価格交渉権をもちサプライチェーンの簡略化によって収益性を向上させていることに加え、農家と消費者との距離が縮められ、コミュニケーションが生まれ、お互いの「顔が見える」ことを通して品質向上にも繋がっている、とタタン君は考えました。

タタン君はこの研究成果を踏まえて、インドネシアで果樹農家を営みながら果樹園に直売所を併設したり観光農園を開いたりしたい!と夢を語っていました。

同時期に同じ農家さんのもとで研修を始めたタタン君と私。あれから三年経った今、野菜農家と果樹農家という違いはあれど「お客さまとの距離を縮めたい!」という同じ思いで農業に係われることを改めて感慨深く、そして嬉しく思います。

日本とインドネシア、場所は違えどお互い頑張っていこう!
2012.12
19
Category : 未分類
今回は農園たやのスタッフ、佐藤くんの発表で、
「50℃洗い 人も野菜も若返る」
平山 一政
を勉強しました。

野菜やお肉を50℃で洗うと、野菜が長持ちする、しなびていた野菜もシャキッとよみがえる、お肉も美味しくなる、という話は私もテレビで見たことがあり、凄く興味を持っていました。

何を隠そう、筆者の平山さんこそが50℃洗いの提唱者だそうです。

平山さんはもともとは蒸気のエンジニア。
「低温蒸し」の研究をしているときに「50℃洗い」の凄さに気づいたとか。

50℃洗いとは、野菜を切らずに50℃のお湯で洗うことで(約2分、野菜によって時間は多少変わる)、野菜がみずみずしさを取り戻し、保存性が上がり、栄養素が増加し、酵素が効率よく働き、美味しさもアップする、らしいです。

佐藤くんが実際にやってみたところ、確かに鮮度が上がったことを実感したそうです。(栄養素が増加したかどうかは確かめられませんが。)

50℃洗いの注意点は次の三点。
一、43℃以下にならないようにして、下がりそうになったら差し湯する。(43℃以下になると雑菌が繁殖しやすい。)
二、50℃以上のお湯で洗わない。(50℃以上になると細胞壁が壊れてしまう。)
三、肉や魚は50℃洗いしたらすぐに使う。

科学的な裏付けはないそうですが、短時間お湯につけることで失われていた水分を吸って野菜がシャキッとする、50℃のお湯で洗うことで表面に付着していた雑菌がある程度死んで腐りにくくなる、というようなことは感覚的に理解できます。
(栄養素が増加する、というのはよく分かりませんが…)

何れにしても、メンバーの関心は「農業に活かせないか?」というところに。

水洗いして出荷する野菜に活用できないか?
寒い冬に大根やカブなどを冷たい水で洗うのは本当に辛い作業です。この作業を50℃のお湯でぬくぬくできるのであれば、そしてそのことによって野菜が美味しく長持ちするのであればこんなにいいことはありません。
でも大量の大根やカブを洗うのに50℃の湯温をキープするのは少し難しいかもしれません。

では、野菜の加工業者やリンゴなどの出荷施設などではどうでしょうか?
ある程度の設備が整っているところであれば50℃洗いはかなり現実的ではないでしょうか?
これを見た業者の方、ぜひ検討してみて下さい!

さらには、農業の現場で、つまり栽培中の野菜にこの方法を応用できないか?という話に。
本書の中では実際にやってみて良い結果を残した農家さんがいるらしいことが書いてあるのですが、どのように活用したかまでの詳細については記載がないようです。(平山さん、次回作ではぜひ詳細にとりあげてください!)
私たちの見解では、良い効果が得られるかどうかは疑問があります。なぜならば、50℃のお湯で良い菌が死んでしまうことと、50℃のお湯で生き残った悪い菌が逆に爆発的に増えてしまう(リサージェンス)ことが考えられるからです。

ただ、多くの雑菌が死んで植物の細胞壁は壊れず、酵素の働きが活発になるという絶妙な50℃のお湯、という着眼点はとても面白いと思います。

このメンバーの中から革命的なアイデアがでることを願って今年最後の勉強会を終えました。

皆さん、お疲れ様!
2012.12
12
Category : 農業
今回の勉強会は、山岸くんの発表で、
「緑のループ 森林資源循環活用フォーラム記録集」
を勉強しました。

本書は三重大学生物資源学部の船岡正光教授の講演をまとめたものだそうです。

本書の内容を大雑把に一言で言うと、「木の新しいリサイクル方法」について。
(私の理解です。間違っていたら山岸くん、船岡教授、本当にすみません。)

「木のリサイクル」(木を木材ではない形でリサイクルする)というと何を思い浮かべますか?

燃やしてエネルギーとして利用する?
新聞紙やトイレットペーパーのように紙として利用する?

(百姓の私は堆肥にして利用することを思い浮かべました。)

本書で紹介されているリサイクル方法は一味違います。

木を分子レベルで分離することで、アルコールやエチレン、フェノール、ベンゼンなどの石油製品に必要な素材にすることができる!らしいのです。

エネルギーとしては、これまでも太陽光発電やバイオマス発電などいろいろなものが研究され、実用化されてきましたが、この「木のリサイクル」ではエネルギーとしてだけでなく、物質として石油に代替するものを得られる技術です。

詳しい技術内容はよくわかりませんが、どうやら物凄いことを成し遂げようとしているということは分かります。

ですが、分からないなりにも、いろいろな疑問がわいてきました。

・木をリサイクルして石油代替資源を得るためにはどのくらいの木が必要でどのくらいの設備とエネルギーが必要なのだろうか?(得られる以上の石油を使うことにはならないのだろうか?)

・石油代替資源を使うことで、石油の消費量は減るかもしれないが、CO2などの石油の消費によって生まれる物質の量が変わらないのであれば「自然に優しい」技術とは言えないのではないか?

・木から石油が作れるとなると、森林伐採のペースが上がって自然破壊に繋がるのではないか?

・同じ「分子レベルで分離」する技術を使って、既にある石油製品を分離してリサイクルすることはできないのか?

などなど。

本当に素晴らしい技術で、これが実用化されるのであればノーベル賞に値すると思うのですが、どこか心配に思う気持ちもあります。
(逆に森林伐採が進んで自然破壊に繋がるとか。)

素晴らしい技術を知る時にいつも思うことですが、素晴らしい技術には、それをきちんとコントロールてきる素晴らしい心を持った人間が必要なのだと思います。
2012.12
06
Category : 農業
今回の勉強会は、小西くんの発表で、
「青木流 野菜のシンプル栽培」青木 恒男
を勉強しました。

著者の青木さんは現代農業でよく記事を書いている農家さんです。
小西くんは前回の発表で青木さんの記事を取り上げて、「もっと知りたい!」と本書を選んだとのことでした。

本書の中では青木さんの常識にとらわれない農業のテクニックがいろいろと披露されています。

小西くんの興味をひいたのが、そのコスト管理の仕方。
「いかにコストを削減するか?」という考え方からいったんゼロベースに戻して「最低限必要なコストは何か?」という考え方に変えて大幅に無駄な経費を省いたそうです。
例えば、
肥料→一般の栽培指針に頼らず、必要な時に必要なもの見極めて必要なだけやる。
耕起→耕さない。もしくは半不耕起にする。
堆肥→使わない。作物残さ、雑草を利用して土つくり。
農薬→病害虫の生態を見極めて最低限使う。

これらの方法は農業普及員さんたちからはまず教えて頂けない方法ばかりです。が、青木さんの説明を聞くとその土台にはちゃんと理論的な説明があります。
しっかり農業の勉強をし、経験を積んだからこそ実践できる方法ばかりですが、農業の常識にとらわれない発想でコスト削減に成功した例だと思います。

農業の方法に正解はない。その状況・環境に合った方法を自分で選んでいくしかない。

これはメンバーの一人の発言ですが、全くその通りで、だから常識から外れた青木さんのような方法も成り立つし、だから農業は面白いのです。

小西くんは、「まず常識を知り、次にそれを疑い自分なりのシンプルな栽培法を確立していきたい」と締めくくりました。

本書のタイトルで「シンプル栽培」とありますが、そこにたどり着くまでには決してシンプルではない過程があったのではないか、と思います。

ふと、サラリーマン時代の新入社員研修で言われた言葉を思い出しました。
「考えながら走れ。走りながら考えろ。」
考えているだけでは物事は前に進まないし、考えずに走ると暴走してしまう。考えることと走ることを同時進行で行うことで軌道修正しながら前に進めるのだと思います。インプットとアウトプットを繰り返すことも大切です。

「まず常識を知り、次にそれを疑い自分なりのシンプルな栽培法を確立する」ためには、その過程は「考えながら走る。走りながら考える。」作業が必要なのだと思います。

福井に戻り、農業研修を開始した2010年は、全く分からない農業の世界にしがみつくことに必死で、ひたすら学び、農業に慣れるための一年を過ごしました。

そして2011年はインプット7割、アウトプット3割で試行錯誤しながら自分で農業をすることに慣れることに一生懸命だった年。

今年2012年は逆にインプット3割、アウトプット7割で二年間学んだことをもとに新しいことにも取り組みながら走った年でした。
思い通りにならないことや失敗もたくさん経験しましたが、少しづつ自分の農業が見えてかたのかな、とも思います。(というか自分の目指す農業と今の自分の力量のギャップが見えてきたのかな。)

今この瞬間は2013年の挑戦に向けてインプットに飢えています。

ということで、今日は図書館に行って来ました(笑)
2012.11
29
Category : 未分類
今回の勉強会は、自然農法でイチジクなどの果樹を栽培している倉友くんの発表で、
「身近な素材でつくる ぼかし肥・発酵肥料」
農文協
を勉強しました。

「ぼかし肥」「発酵肥料」って何?
と思われるかもしれませんが、米ぬかや魚かす、生ゴミ、草や果実などの有機物を原料に、それらを発酵させて作る肥料のことです。

「堆肥」も発酵させているので、違いは何か?と思うのですが、詳しい違いは誰も説明してくれません(笑)

一応の私の理解では、「堆肥」は土づくり(土壌改良)を目的にしているのに対し、「ぼかし肥」や「発酵肥料」は菌の力を活かすことを目的としているのだと思います。

倉友くんは本書の中から、
「土着菌を利用した堆肥作り」(堆肥?)
「天恵緑汁」
「果実酵素液」
の3つをピックアップしてその作り方、使い方を紹介してくれました。

これらの発酵肥料を使うことで、
・葉っぱが厚くなる
・作物が元気になる
・病気にかかりにくくなる
・虫に喰われても被害が少ない
などの効果があるらしいのですが、残念ながら本書ではその効果があらわれるメカニズム(どういう理屈でその効果が得られるのか)という、私たちの一番知りたいことは書かれていないようです。

菌というものは奥が深く、私たち人間の体内にも多く生息して働いているものです。

先進国でアレルギーの病気が多い(先進国の中でも日本は特に多い)のは清潔にし過ぎて腸内の菌が少ないため、という話もあるらしいです。
(日本人は塩素で殺菌された水を飲んでいるので腸内の菌も殺菌されてしまうそうです!)

発酵肥料がなぜ植物にいいのか、どのような働きをしているのか、植物を食べる私たち人間にはどのような働きをするのか、その辺の研究が進むことが望まれます。
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