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百姓診断士の農楽堂

外資系企業を辞め、百姓を目指す、診断士のタマゴが書くブログ

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林 英亮

Author:林 英亮
「茶林農園」代表。
(代表というか今のところ私以外に従業員はいないのですが。)
農業を通していろんな人を幸せにしたいと思っています。

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2013.03
16
Category : 農業
今回の勉強会は自身の牧場で絞った牛乳を使って三国町でこだわりのジェラートを手作りし販売している山崎さんの発表です。

「牛を屠る」佐川 光春  著
を勉強しました。

山崎さんは本書を通して、畜産に関わる人間として、屠畜を職業としていた著者の目線から、命を食べて生きることを人に伝える技術を見出そうとしたのかもしれません。

正直、私は屠畜の話は苦手です。残酷に感じている部分があるからかもしれません。採血の注射を怖がるくらい血を見るのも苦手です。(以前、勉強のためにと、屠畜に関わるDVDを頂いたことがありますが、結局まだ見れていません。)

でも、小さい頃から肉は大好きです。(今では野菜を作っていますが、小さい頃は野菜は大嫌いでした。)

食べるのは大好き、でも屠畜からは目を背ける、そういう自分を卑怯だと思います。が、でも、やはり苦手なのです。

結局、私は生きている動物と自分が食べる肉を切り離して、その間の過程をブラックボックスに閉じ込めたままにしてきました。

そのブラックボックスを開けるべきだという気持ちと開けたくないという気持ちとはずっと同居してきましたが、今回、山崎さんは勇敢にもその箱を開けようと試みてくれました。

本書では、牛・豚の屠畜の方法からその捌き方の技術、屠畜場で働く人たちとの交流など、著者の11年間の屠畜人として真摯に仕事に打ち込んだ経験が色鮮やかに書かれているそうです。

以下は山崎さんが深い印象を受けた部分の引用です。

「誰でも実際に働いてみればわかるように、仕事は選ぶよりも続けるほうが格段に難しい。そして続けられた理由なら私にも答えられる。屠殺が続けるに値する仕事だと信じられたからだ。ナイフの切れ味は喜びであり、私のからだを通り過ぎて、牛の上に奇跡を残す。労働とは行為以外のなにものでもなく、共に働くものは、日々の振る舞いによってのみ相手を評価し、自分を証明する。」

この文章が山崎さんの心を打ったのは、そこに一切の小手先のテクニックがなく、自分の中で熟成されたものを素直に表現しているからだと思います。

私はここに、宮大工の職人が木を削るような厳粛で神聖な雰囲気を感じました。一つの命とそれに静かに向き合う命。

「屠」という文字はもともと神聖な文字なのだそうです。語源を辿っていくと「祝」と同じような意味なのだとか。(確認はしていませんが。)

決して屠畜の仕事を美化しようとは思いませんが、それは一つの必要とされる仕事であり、私たちはこの仕事の成果を享受していることに間違いはなさそうです。

肉を食べることも野菜を食べることも、「命を頂く」ということに変わりはありません。

実際に私たち人間はそうやって生きているのです。

考えてみれば当たり前のことですが、普段は気にもとめないことでした。

今回の勉強会を通して、たまにはこのことを思い出し、他の命を頂いて成り立っている自分の命の重さを感じたいと思いました。

そして、それなりの生き方をしないと。

さて、以前頂いたDVDはいつ観ましょうか。。。
2013.03
10
Category : 農業
今回の勉強会は、大西くんの発表で、

Let my people go surfing.
(社員をサーフィンに行かせよう)
パタゴニア創業者の経営論
イヴォン・シュイナード 著

を勉強しました。

パタゴニアといえば、機能性とファッション性とを併せ持つ独特のアウトドアブランド、というイメージを持っています。

パタゴニアの大ファンである大西くんはこの本を通して、「なぜ自分はファンになったのか」を見つめ直し、「自分が働く農園のファンをどう増やしていくか」のヒントを得ようとしたようです。
(一見農業に関係なく見える題材でも、ちゃんと農業につながっているのですよ。)

大西くんの説明によると、本書の大半は「パタゴニアの理念」について書かれているそうです。

パタゴニアでは、製品デザイン、製造、流通、イメージ、財務、人事、経営、環境など細かいカテゴリーごとに企業理念が設定されています。

だけど、これはそんなに珍しいことではない、というのが私の感想です。大概の大企業は非の打ち所がない美しい企業理念を持っています。

パタゴニアの素晴らしいところは、この企業理念、企業の精神が社員にまで浸透している点です。

そういう企業は実は少ないです。(皆さんは自分の会社の企業理念が言えますか?)

まぁ、パタゴニアの社員が企業理念を暗記しているかどうかはわかりませんが、企業の精神に共感している、誇りに思っている、パタゴニアのことが好き、ということはなんとなく伝わってくるものです。

大西くんが行くショップでは、店員がパタゴニアの服を喜んで身につけ、やたらと楽しそうに働いているのだとか。

別のメンバーはテレビ番組で活気に溢れた社内で楽しそうに働いているスタッフを見て驚いたそうです。

そういう生き生きとした会社のイメージが製品や店員から買う側にも伝わってきて、大西くんはファンになったのだと思います。

「社員をサーフィンに行かせよう」という突飛なタイトルですが、創業者がこのようなことを言い出したのには、社員が実際にパタゴニアの製品を使ってサーフィンをすることを通してより良い商品作りをする、社員がサーフィンに行く時間を作るために自らの仕事に責任を持って管理する、他の社員がサーフィンに行っても仕事が回るように社員同士がしっかりコミュニケーションをとって助け合う雰囲気作りをする、などなど、いくつかの狙いがあるそうです。(どこまでホントか分かりませんが、パタゴニアにでは勤務中でもいつでもサーフィンに出かけていいそうです。多分サーフィンじゃなくてもOK。)

魅力的な会社を作るには、魅力的な理念を掲げ、魅力的な社員がハツラツと働ける環境作りが必要なんだろうと思います。
2013.03
03
Category : 農業
勉強会のレビューです。
今回は久しぶりに私の発表でした。

毎回、何を題材にしようかと悩むのですが、今回は、

「1回きりのお客様」を「100回客」に育てなさい!
ー90日でリピート率を7倍にアップさせる簡単な方法ー
高田 靖久/同文館出版

を選びました。

アンゾフの成長マトリックスの中でも、市場浸透戦略をとって「顧客囲い込み」をする!というのは中小企業診断士の資格試験の中でも最重要に挙げられる戦略です。それは新規顧客獲得に比べて低コストで実施でき、リピーター(ファン)の存在が競争優位性を発揮し、客単価を上げる方法にもなるからです。

本書では「顧客囲い込み=リピート率増加」の手法を述べているのですが、筆者はそれを「新規顧客獲得」と別々に行うのではなく1セットで行う必要がある!と主張していて、その点が興味深かったので今回の勉強会の題材として選びました。

一般な飲食店の場合、1回きりのお客様(=リピートしないお客様)の割合は7割程度だそうです。

ではなぜリピートしないのか?

筆者によるとその決定的理由は、お店のことを「忘れている」から、だそうです。

「そんな、まさか。」と思っている皆さんに質問です。
1分間で今まで食べて美味しかったお店のベスト3を思い浮かべて見て下さい。

どうですか?
自信をもってベスト3のお店を挙げられましたか?

ほとんどの方は自信を持って答えられなかったハズです。

食べた瞬間は感動するほど美味しかったものでも3日もすれば記憶はボンヤリしてくる。。。そんなものだと思います。

で、筆者はお店のことを「思い出してもらう」ことがリピート率アップの最重要課題だとして、3つのダイレクトメールを送る手法を紹介しています。

最初の来店から、
3日後に送る、「サンキューメール」
3週間後に送る、「ライクメール」
3ヶ月後に送る、「ラブメール」

サンキューメールでは、感謝の気持ちに加えて、お店のこだわりやうんちく、お店の熱い思いを伝えます。

ライクメールでは、同業者の声や過去の受賞歴、お客様の声など、いかに素晴らしいお店であるかの証拠を書きます。

サンキューメールが自画自賛であるのに対して、ライクメールは第三者の声を伝える訳です。

これらのメールによってお店のことを思い出してもらうのに加えて、お店の中では伝えきれなかったお店の良さを伝えることによって再びお店を訪れる理由を提示するのです。

また、その良さに共感したお客様はファンになってくれるかもしれないし、明確に示したそのお店の良さは口コミを生む原動力となるわけです。

そしれこれらのメールでも響かなかったお客様に最終手段としておくるのがラブメール。具体的には割引の提示です。

でもこれは、使い方を間違えるとお店に不利益になることもある極めてセンシティブなメールのようです。(詳しくは本書で。)

これらのメールの話と顧客情報管理の話とで一通りの「リピート率増加」の話は終わり。

本書後半では「新規顧客獲得」の手法が述べられています。

新規のお客様があなたのお店を選ばない決定的な理由は、
「星の数ほどあるお店の中で、あなたのお店を選ばなければならない理由がわからない」から、
と著者は述べています。

なので、まずは「あなたのお店を選ばなければならない決定的な理由を明確に示す」ことが重要だと。

これがなかなか難しいのですがね。

また、万人にいいとアピールするよりも、ある一部の人にアピールした方が響く、とも言っています。

ユニクロはいろんな商品を扱っていますが、最初は「フリース」だけに絞ってCMしていたのを覚えていますか?

そしてフリースを買いにお店に行った人たちは、「あら、いろんな商品があるんだね。フリースにあれだけこだわりを持っているユニクロだからTシャツも靴下もきっといいのだろう。」といろんな商品を買って帰ります。

フリースがひと段落したら、次はヒートッテック、ダウンジャケットなど別の商品に絞ってCMを流して、また別の客層を集めてファンにしていく、、、。

私の農作業着もほぼユニクロです。まんまとユニクロの戦略にハマってます(笑)

すいません。いくらでも文章が長くなってしまうので、「新規顧客獲得」のキモをまとめると、これらの考え方とサンキューメールやライクメールの手法を併せて、お店の「こだわり」「うんちく」「熱い思い」などを伝えながらお店の「価値観」に共鳴する新規顧客を集める、ということです。そして、こうやって集めたお客様は固定客になりやすい、つまり新規顧客獲得の段階から固定客になりやすい人を集める、ということです。

こういう手法は、「売り上げをアップさせたい」「儲けたい」という視点で見ると味気ないものに思われますが、「よい商品を、それを本当に必要としているお客様に届けたい」という視点で見れば売る側にも買う側にも有意義な、ドラマチックなものになると私は思います。
2013.02
16
Category : 農業
今回の勉強会は徹さんの発表で、
『細菌が世界を支配する』バクテリアは敵か?味方か?
アン・マクズラック 著
西田 美緒子 訳
を勉強しました。

因みに「細菌=バクテリア」と「ウイルス」の違いは分かりますか?

細菌を英語で言うとバクテリアです。
細菌は一つの細胞で一つの生き物です。
大腸菌とかサルモネラ菌とかブドウ球菌とか乳酸菌とか…。

これに対してウイルスは細胞ではありません。DNAやRNAとそれらを囲うタンパク質から成り立ち、自分で増えることは出来ず、生きた細胞の中に入り込んで増えるそうです。また、生物学上では非生物に分類されます。

本書では、細菌の多様性、細菌との戦いの歴史、バイオ産業、生態系と細菌、の4つの観点から細菌の世界を紹介してくれているようです。

悪いイメージが先行しがちな「細菌」ですが、実は生態系の保全にもすごく役に立っているのだとか。

地球上の人間全体の質量と細菌全体の質量を比べるとどちらが重くなるかご存知ですか?

なんと!

細菌全体の質量の方が2000倍も大きいそうです。

ちっぽけに見える(思えるですね、肉眼では見えないのだから)細菌ですが、「人間の住む世界に細菌もいる」のではなくて「細菌の住む世界に人間も住まわせてもらっている」と考えた方が正しいのかもしれません。

細菌は空気中、土壌中、水中、人間や他の動植物の中など至るところに住んでいてさまざまな働きをしています。(スプーン一杯の土には四億もの細菌たちが住んでいるとか!)

フェロモンにしても分泌物を細菌が分解することで初めて発生するものだそうです。

細菌が存在しなければ世界は回らないといっても決して過言ではありません。

私たちの目に映る世界を目に見えない細菌たちがつなぎ、形作っているのです。

細菌の話で思い出すのはアレルギーのこと。
先進国ではあまりにも清潔に気を使うため、腸内細菌の数や種類が減少してそれがアレルギーの原因になっているという話を聞きます。(1週間に1日、手を洗わない日をつくろう!と主張する科学者もいるそうです。)

本書では「細菌を排除してはいけない」と述べています。うまく共存していかないといけないのです。

全ての菌を排除しようとしても不可能なことです。(たとえある一部の細菌を排除しようとも、その外側には数えきれない程の細菌がいるから。そして仮に世界中の全ての細菌を排除すれば私たちも生きていけないから。)

細菌を排除しようとすると、そこには外部から新たに細菌が侵入し、新たな生存競争を始めます。

それまで平衡がとれていた世界を壊すことで悪い菌が爆発的に増えることもあり得ます。

これは、農薬使用によるリサージェンスに似ています。害虫を排除しようとして、その天敵をも排除してしまうことで逆に害虫が爆発的に増える現象です。

もちろん、冷蔵庫の中やジャム作りの際の瓶なように除菌が必要な場合もありますが、われわれ人間はもっと謙虚に細菌の世界を知り、共存共栄する姿勢が必要なのだと思いました。

私たちの生きているこの世界は私たちが考えられないくらいに奥深いのだと改めて考えました。
2013.02
02
Category : 農業
勉強会のレビュー。

今回は福井県立大学生の荒井君が準備している卒業論文をもとに、
「インドネシアの若者にも拡がる農業離れ」
について発表してくれました。

農園でのアルバイトを通してインドネシア人農業研修生たちとの交流を深めた荒井君。
異国の地で一生懸命農業について勉強している研修生たちに感銘を受け、インドネシアを題材にした論文を書くことにしたそうです。
(「論文」、懐かしい響きです。)

インドネシアの人口はおよそ2億4千万人(日本の約2倍)、名目GDPはおよそ8千5百億ドル(日本の約7分の1)、一人あたりGDPはおよそ3千5百ドル(日本の約13分の1)です。

すごく人口が多いのですね。
天然資源が豊富で経済成長も好調で内需が高く、ビジネスチャンスはありそうです。

詳しい説明は避けますが、経済成長が盛んな中、もともとプランテーション農業が盛んな背景(大規模な農業企業が強く個人農家が弱い)や農地を子孫に平等に配分する風習、工業化を進める政策、1996年のIMFの介入等、さまざまな理由から(日本の場合とは異なった事情もあって)、インドネシアでも日本と同様に若者の農業離れが進んでいるようです。

荒井君はインドネシアの農業に求められることとして「農業の多様化」や「インフラの整備」などを提言しています。

論文としては、
「図の使い方がイマイチ」
「もっと深堀りしないと農業離れの実態がつかめない」
「自分なりの考察、提言がほしい」
など、いろいろツッコまれていましたが(笑)
(私ももう少し研究の目的と結果を明確にして考察する必要があるのかな、と思いました。)

でも、私はこれまで農業についてこのようにマクロな視点で背景や問題点を考えることが少なかったので、いい勉強になったな、と思っています。

日本でも進んでいる「農業離れ」を解決するために自分には何ができるのか、そんなことを改めて考える機会にもなりました。
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