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百姓診断士の農楽堂

外資系企業を辞め、百姓を目指す、診断士のタマゴが書くブログ

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林 英亮

Author:林 英亮
「茶林農園」代表。
(代表というか今のところ私以外に従業員はいないのですが。)
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2011.10
28
Category : 農業
勉強会のレビューです。

今週は大西くんの発表で、彼が選んだ本は、岩田進午さんの
「健康な土」「病んだ土」
という本です。

この本は私も兄師匠の薦めで昨年読ませて頂きました。
土についての興味と理解を共に深めてくれる良書だと思っています。

本書では、土と人類の関わりや、土のしくみ、土の進化の過程を分かりやすく解説し、化学肥料や農薬の多投によって農地が物理的・化学的・生物的緩衝作用の低下した「病んだ土」への道を歩んでいると解説しています。

私はこの本を読んだ感想として、「共生」と「多様性」という言葉がキーワードとして深く心に残っています。

人間から微生物、植物などあらゆる生物が土を介して生きています。そして、それぞれが土に、お互いに影響を与えることによって、土が生まれたり死んだりしています。

「共生」と「多様性」なくしては土も自分たちも成り立たないのです。

というわけで、本書とこれらのキーワードを私は今も大切にしています。

今回、大西くんの関心をひいたテーマは、「堆肥投入(有機栽培)にかかるコスト」だそうです。

つまりは、自分たちが「健康な土」を守るために行う堆肥の投入などの努力にかかるコストが、作物の販売価格に反映されにくい、という問題です。

このコストが消費者に受け入れられなければ、堆肥投入などの努力は競争力を弱めるただの価格増になり、続けることが難しい、もしくは海外からの安い農産物に負けてしまい、結果、世界的に世界中の農業が「病んだ土」への歩みを止められなくなる、という流れが生まれます。

確かにこれは大問題です。

私が考えでは、コストとは将来の利益に結びつくものです。結びつかないものは「ムダ」として削減されるべきものです。

この場合、「健康な土」を保つための努力(コスト)は将来の作物の収穫を得るための必要なコストです。
このコストを認めなければ、やがて土は死んでしまい、私たち人間は作物という利益を失ってしまいます。(もちろん、得ている利益は作物だけではありません。)

しかし、現在の短期的な利益を追求する考え方では、このコストが認められるのは難しいのだと思います。

本当に難しい問題です。

倫理的には、生産者と消費者が理解を深めてこの問題に取り組むことが一番だと思います。

現実的には、国が税金を使って(つまり国民全員が)このコストを負担するのが一番早いと思います。

いずれにしても、このコストは「共生」と「多様性」を守り、「健康な土」を保って、私たち人間が将来にわたって利益を得るために「必要なコスト」だというのが私の考えです。

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