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百姓診断士の農楽堂

外資系企業を辞め、百姓を目指す、診断士のタマゴが書くブログ

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林 英亮

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2012.07
14
Category : 未分類
忙しさを理由にしばらく勉強会のレビューを怠っていました。

さて、今回レビューするのは、山本くん発表の、
「タネが危ない」 野口 勲
です。

著者の野口さんは固定種野菜の種を扱う種苗会社として有名な野口種苗研究所の代表。
野口種苗の三代目ですが若き頃は出版社で手塚治さんの担当をされていたという変わった経歴の持ち主でもあります。

普段から野菜をたくさん食べている消費者の皆さんも野菜の「種」のことまで考える機会はなかなかないのでは?と想像します。
世界中で野菜が作られていますが、その「種」はいったい誰がどんな風に作っているのかはあまり一般には知られていません。

まず、「種」には大きく分けて「F1」と「固定種」の二つがあります。

「F1」とは「first filal generation」の略で、日本語では「雑種第一代」といいます。
販売されている種の袋をよく見てみると、「一代雑種」とか「一代交配」とか「○○交配」と書かれているものがこれです。

「F1」を簡単に説明すると、二種類の野菜を「掛け合わせ」ることでよりよい野菜を作る、ということです。

例えば、「味はいいが収量が少なく病気に弱いトマト」と「味は悪いが収量が多く病気に強いトマト」を掛け合わせて「味がよく収量が多く病気に強いトマト」の種を作るわけです。(実際にはそんなに簡単にいきませんが。)

「F1」の種は二つの親のよい性質を引き継ぐとともに、全ての種が遺伝子的に同じ性質をもつという特性があります。

なので、現在流通しているほとんどの種、野菜は「F1」です。

ただし、「F1」にも欠点があって、その一つが「F1から採種した種は遺伝子的に親(F1)の性質を引き継がないものが含まれる」というものです。(理科で習ったメンデルの法則を思い出して下さい。AB型の両親からはA型、B型、AB型の子どもが生まれる。)

家庭菜園で野菜の種取りをしたけど、その種からは同じものは育たなかった!という経験をされた方は、この「F1」の欠点を目の当たりにしたことになります。

一方、「固定種」というのは、何代にも渡って種取りを繰り返すことで遺伝子的に安定したものです。「伝統野菜」とか「在来品種」と呼ばれる野菜は「固定種」にあたります。

遺伝子的に安定した「固定種」から採種すると親と同じ性質をもった「固定種」の野菜が育ちます。
(因みにF1の親はそれぞれ別の「固定種」です。)

「F1」と「固定種」の説明が長くなりすぎて、これ以上、書く気も読む気もなくなってきたと思いますが、本書で「タネが危ない」といっているのは、現在、「F1」が主流となっている状態に対して、もっと「固定種」を見直さないと遺伝子的な多様性が保たれないということをおっしゃっているようです。

あまり突っ込んだ議論はここではしませんが、普段あまり考えない「タネ」について考える一歩になれば幸いです。

それにしても脈々と受けつながれてきた現在の「タネ」の長い歴史を思うと感慨深いものがあります。

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