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百姓診断士の農楽堂

外資系企業を辞め、百姓を目指す、診断士のタマゴが書くブログ

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林 英亮

Author:林 英亮
「茶林農園」代表。
(代表というか今のところ私以外に従業員はいないのですが。)
農業を通していろんな人を幸せにしたいと思っています。

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2012.05
02
Category : 農業
夏野菜の育苗やホウレン草の収穫、夏野菜の植え付け準備などに追われているこの頃。

それでも勉強会は毎週行っていて、気が付けば勉強会のレビューが数週間分たまってしまいました。

さて、今回は徹さんが
「貨幣の思想史」 内山 節
を発表してくれました。

本書の中では「価値」には「使用価値」と「交換価値」があると説明していて、今回はこの二つの「価値」について特に注目して勉強会が行われました。

「使用価値」とは交換する価値は低いが使うことに主な価値があるもの。
例えば「水」。
現代ではペットボトル入りの水なんかも売られていて、私もたまに買いますが、基本的に水資源が豊富な日本では蛇口をひねればタダ同然で手に入るもの。でも、無くては生きていけないほど有用性の高いものです。

「交換価値」とは逆に使うことに直接的な価値はないが他のものと交換するときに高い価値をもつもの。
例えば「宝石」。
宝石そのものには使い道はほとんどないですが、高価な宝石であればそれと交換できるものはたくさんあります。

ほとんどのものが「使用価値」と「交換価値」の両方をもっていて、どちらかの価値が高く、どちらかの価値が低いように思われます。
(その中で、「貨幣」は純粋に「交換価値」をもつものでしょうか。)

そして、この「使用価値」と「交換価値」が一致しないところが現代の資本主義の歪みとして現れているそうです。

言い換えれば、現代では何でもお金で換算して「価格」によってそのものの「価値」が決まってしまうような錯覚を起こしている、ということです。

「使用価値」が過小評価されている、ということでしょうか。

確かに、同じような商品が並んでいたら「価格」の高い方が「いいもの」のように感じることがあります。

「旬の野菜」は美味しい(使用価値が高い)けれど、値段は安い(交換価値は低い)。
さて、「いいもの」はどちらなのでしょうか?

筆者は本書の最後に、
「私たちが創造しなければならないものは、使用価値を実体化しうる関係であり、そのことをとおして貨幣を実体化しうる関係を縮小していくことであろう」
と述べているそうです。

例えばこれを農業に当てはめると、農産物の奥に隠れた情報やストーリーを生産者と消費者で共有することによって、それまで見えなかった価値が実体化する、ということでしょうか。

ワインには「垂直」と呼ばれる飲み方があるそうです。それは、同じワイナリーのワインを年を追って飲み比べる楽しみかただそうです。
ワインは出来のいい年もあれば悪い年もあります。「垂直」によってその年に想いをはせながら、その違いを楽しむのだそうです。

茶林農園の野菜もそんな風に楽しんで頂けたら最高ですね。

最後に、農業というものは(農業だけではないですが)、一般的に使用価値のあるものを売って貨幣という交換価値を受けとる仕事です。

でも、「美味しかったよ!」という言葉を頂ければ、もしくはFacebookなどで「こんな風に料理して食べたよ!」とか何かしらの反応を頂ければ、同じだけの貨幣を受け取ったとしても反応がない場合に比べて喜びは断然大きくなります。

こういう関係性そのものにも十分「価値」は存在すると感じる今日この頃です。
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