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百姓診断士の農楽堂

外資系企業を辞め、百姓を目指す、診断士のタマゴが書くブログ

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林 英亮

Author:林 英亮
「茶林農園」代表。
(代表というか今のところ私以外に従業員はいないのですが。)
農業を通していろんな人を幸せにしたいと思っています。

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2010.06
13
Category : 農業
『「健康な土」「病んだ土」(岩田進午・新日本出版社)』という本を読みました。

作物を育てる上で「土」が重要な役割を果たすことは自明の事実ですが、この「土」を
中心に、自然と人間の関わり方や、農業の問題点・あり方等を、分かり易く説明してくれて
います。

土は生きていて、自然条件下の土は植生や土中生物の助けを借りて「健康な土」として進化
(肥沃化)し、農業の下で土は退化してしまうことがあるということでした。
また、近代農業の下で土は「病んだ土」へと変わってしまっているという指摘もあります。

私がこの本を通して考えさせられたキーワードは、

「共生」と「多様性」

です。

人間にとって必要不可欠な土。
そしてこの土は太陽、大気、雨、植物、土中微生物や土中動物など様々な要素によって
支えられています。(人間も土に働きかける重要な要素の一つです。)
よって、私たちが「土」を考えるとき、土と人間だけを考えては十分ではありません。
人間以外にも土と関わっている要素が多々あることを考慮した上で検討すべきだと思います。
これが「共生」だと思います。
例えば、土を肥沃にするために肥料をバンバン投入すればいいという考え方では、肥料分流出
による地下水・河川・海洋の汚染、養分の相対的欠乏症、土中養分のアンバランスによる病害虫
の誘発、土の酸化またはアルカリ化、肥料製造エネルギーの浪費等、様々な問題が発生すること
が考えられます。)

一切の虫や微生物がいない土の中を想像して下さい。
落ち葉や生き物の死骸などは腐ることもありませんが分解されることもありません。
これらの有機物は有機物のままで、無機物になることができません。そして植物は基本的には
根からの養分吸収をイオンの形でしか行えません。土が誕生して以来脈々と続けられてきた
物質循環の環はここで途絶えてしまいます。

「多様性」については、中途半端な説明は誤解を生みそうなのでここでの説明は割愛しますが、
「多様性」や「バラツキ」が色々な系の安定と相互補完を保つ上でとても重要だと感じました。
(この本の中で紹介された土の団粒化と土の諸性質のバラツキの関係はとても興味深いものでした。)

「共生」と「多様性」。
農業や土だけでなく、ビジネスや私たちの生活にとってもキーワードになりそうです。


この本の中で「不耕起栽培」が「持続可能な農業」を実現するための21世紀の農法として
紹介されていました。「不耕起栽培」とは田畑を耕すというこれまでの常識を覆す方法です。
「雑草」が問題になる(本分によると、除草剤なしで不耕起栽培区の雑草量が耕起栽培区の
20倍になったとの報告があるそうです)ということですが、メリットも沢山あるので
今後勉強してみたいと思います。

一人の百姓の力では無理かもしれませんが、
次世代に「健康な土」を残すための努力をする必要はあると思います。
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